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2024年度シリコンバレー合宿 〜後編〜

更新日:2024年10月1日

 今年度の芦澤ゼミでは、スタートアップ・エコシステムの最前線を体感する為、シリコンバレーにてゼミ合宿を実施しました。「2024年シリコンバレー合宿~前編~」に引き続き、今回のブログではゼミ合宿後編として、今回のゼミ合宿の宿泊先として快く先生を含む5人を受け入れていただきましたYazaki Hauseの運営をされるYazaki Innovations Inc.の秋元さん、投資家でありメンターであるZakさんとMakiさんご夫妻、Rukunestにオフィス拠点を持つTMI総合法律事務所の佐藤先生、Sozo Venturesの中村さん・小原さんのハイライトをゼミ生の田淵と岩村がお届けします。


 まずはYazaki Hauseでの秋元さんとの出会いは、シリコンバレーに根付くGIVEの精神に一番初めに触れることになった瞬間でした。また、最終日にはシリコンバレーにいる日本人の起業家や投資家の皆さんを招いてのBBQ&ピッチイベントをつうじて、コミュニティのつながりを深める体験ができました。ピッチの中で、秋元さんご自身がこのYazaki Hauseをとおして実現したいことが自然なGIVEの精神と行動につながっていることにも触れ、今後の私たちも活動していく中でその精神を大切に進んでいきたいと強く思いました。

 


 投資家でありメンターとして特に日本人の若手起業家の支援をされているZakさん、Makiさんご夫妻は、シリコンバレーの文化やその激しい競争環境、VCに関するお話から、その激しい競争環境で自分のウェルビーイングをいかに保つかに至るまで、深く広くお話しいただきました。おいしい料理とざっくばらんなリラックスした雰囲気の中で、私たちからの多くの質問に温かくそして勇気の出るフィードバックを多くいただきました。Makiさんの講座で体験したメディテーションはその後もゼミ生で(先生も)実践し、帰国後も自分を整える貴重なスキルとして活用しています。



 TMI総合法律事務所の佐藤先生からは、シリコンバレーにおける人と人の暖かい繋がりの重要性を学びました。佐藤先生のご紹介でRakuNestにお伺いしました。RakuNestは楽天シリコンバレーオフィスのなかになるコワーキングスペースで、全150社のに導入されています。納涼祭などの入居企業同士が繋がるイベントも開催されておりウェットなコミュニティーとしての価値がありました。渡航前はシリコンバレーのネットワークに対してビジネスライクで殺伐としたという印象を持っていたのですが、実際はプライベートでも繋がっているコミュニティがあり、だからこそシリコンバレーのインナーネットワークは強固なものであるのだと理解することができました。



 Sozo Venturesの中村さん・小原さんには日米のスタートアップ・エコシステムの違いについてお話を伺うことができました。グローバル市場で成功するためには”日本のエコシステム”ではなく、グローバル標準のエコシステムで捉えることの必要性を教えていただきました。しかし、現状として日本のエコシステムがガラパゴス化してグローバル標準のエコシステムの仕組みから外れてしまっているそうです。非常にショッキングなことですが、「“日本の”スタートアップエコシステムをグローバル標準のスタートアップエコシステムに変革するためには何が必要か?」という問いを追究しようと決意を新たにしました。


 シリコンバレー合宿を経て、ゼミ生にはそれぞれ価値観や思考における変化がありました。実際に現地にお伺いさせていただくことで、オンラインでは得ることができない脳裏に焼き付く体験や全く新しい知識を吸収することができました。さらに、宿で内省やゼミ生同士で意見交換をすることで自分のなかに咀嚼することができたのだと思います。一皮むけた芦澤ゼミ、燃える意欲のまま秋学期に突入します。

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