起業家に学ぶスピンアウト講義を委員長杯へ
- ashizawa-group
- 2024年11月29日
- 読了時間: 2分
2024年11月21日(木)夜に来年3月に実施される学内ビジネスコンテスト「委員長杯」のチーミングイベント内で、「起業家に学ぶ」の授業参加メンバー有志で実施していたデスクトップリサーチの内容のお披露目と委員長杯に向けたサポート講義として実施されたAI、サステナビリティ、ヘルステックに関するビジネスの最前線で活躍する方の特別講義の内容の共有が実施されました。
私は、先生が委員長杯に向けてプランされた特別講義のすべてに出席していたこともあり、この日は特別講義の内容の共有を実施いたしました。

サステナビリティに関しては、カーボンクレジット市場が想像以上に巨大なものであること理解していなかったため、二酸化炭素排出削減という国際的な課題に対して、ビジネスの世界がどんなふうに取り組んでいるのかを教えていただき、驚きを隠せませんでした。
まずカーボンクレジット市場は、二酸化炭素を排出していることを認識し、それを可視化(測定可能状態)にし、そのうえで価値化(削減における経済効果の設定)が必要であり、この価値化された二酸化炭素削減量が取引されて、初めて市場として成立します。二酸化炭素の排出量削減をビジネス化するためのステップについては、なかなか認識していないな、と講義を聞きながら感じました。
そして、日本以外のほとんどの国が国内での取引を前提としており、日本はJCM(二国間クレジット制度)を用いた取引をうまく活用しているとのことも説明頂きました。こうした国別の特徴などはビジネスを考えるうえでも日本で起業する意義を考えるうえでとても良いヒントになったと思います。

その他、AIでは起業する立場の持てるリソースを考え、既存プレイヤーの戦略を理解して、どこにチャンスがあるのかを見極める重要性やヘルステックでは市場の大きさと顧客がペインに支払う額のバランスを見極める必要性など、それぞれ「ビジネス」としてとらえる各領域の課題感を端的に教えていただきました。
こうした内容をデスクトップリサーチでの情報共有とともに共有させていただき、KBS生がビジネスを作るとしたらという立脚点をもって活発な議論の呼び水になりました。委員長杯メンバーからも「よいスタートが切れた」とフィードバックいただきました。
執筆:1期生 田淵智子